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フィギュアで回るのは身体だけじゃない | フィギュアのお話し

えー…ブログ更新が3年ぶりとなってしまうわけですが、何事もなかったように書き始めます。
Twitterじゃとても呟ききれないもので。
ソチ五輪真っ最中ですからもちろんフィギュアに関してです。

まずはこれまでのフィギュア関連のツイートはこちらからどうぞ。
ほぼ実況ツイートになってるので何を叫んでるんだこいつは、とお思いでしょうが、まあ、そこは流して頂いて。

ここではちょっとだけ専門的な話も交えながら、男子フリーを見ていてあれ?何が起こったの?どゆこと?と
思ったであろうことを私なりに噛み砕いてみたいと思います。
まあ、疑問に思えた=フィギュアのルールを既にそれなりに理解している人だと思うので
そうじゃないお方はこの先開いても何のことやら…或いはそんなこと言われなくても知ってるよ?
って状態かもしれませんので悪しからず。

選手名は敬称略で行かせて頂きます。

まずはISU公式発表のジャッジ・スコアはこちら(PDF)。

まずプロトコルで使われているジャンプの略称の見方を簡単に記しておきます。
T=トウループ S=サルコウ Lo=ループ F=フリップ Lz=ルッツ A=アクセル
それぞれの前に数字があるのは認定された回転数です。
(例:2T=2回転(ダブル)トウループ 3A=三回転(トリプル)アクセル)
SEQ=シークエンス

ジャンプの種類についての説明は過去ログのこの辺りから興味のある方は覗いてみてください。

本題


その1
フリー5位(総合4位)スペインのハビエル・フェルナンデス(以下ハビー)。
最後に跳んだ#12の要素のジャンプがノーカウントになっちゃったの巻。

本田武史センセーが一生懸命解説してくれていたんですが、プロトコルを見るまで
どういう状態だったのか理解できませんでした。

ここで重要なのが通称「ザヤックルール」と呼ばれるジャンプの規制項目。大まかですが、以下の通り。

1-ⅰ 男子フリーで跳べるジャンプ要素は8回まで。(コンビネーションジャンプ(以下コンボ)も1回と数える)
1-ⅱ コンボまたはSEQは8回中計3回まで。そのうち3連続コンボは1回まで。

2-ⅰ 3回転以上のジャンプ及び2Aを複数回跳んでいいのは2種類、それぞれ2回まで。
2-ⅱ 2回のうち1回はコンボまたはSEQ(ジャンプとジャンプの間に1ステップを挟んだ連続ジャンプ。
    SEQジャンプは基礎点が70%となる)にしなければならない。
2-ⅲ 同回転同種類のジャンプが2要素ともにソロジャンプになった場合は後に跳んだジャンプがSEQ扱いにな    る。


#6の要素3Sに注目。
これは本来4Sの予定だったものをミスし、3Sのソロジャンプになってしまいました。
ところがハビーが最後に予定していたジャンプ#12は3Sのソロジャンプ。
これを予定通り決めたのですが、同回転同種類のジャンプの2回目の実施となり、
上記2-ⅲにより自動的にSEQ扱い(3S*+SEQと表記)になってしまいます。
ところがハビーは#9までにコンボを3回跳んでしまっています。
そのため上記1-ⅱに抵触してしまい、スコア上ではノーカウントとなり、
基礎点4.2の1.1倍(演技後半に跳ぶジャンプの基礎点は1.1倍になる)=4.62ポイントを失ってしまったのです。

実際にはGOE(出来栄え点)で多少+-はあったかと思いますが、この4.62を総合点に加えると
総合3位のデニス・テンを上回り、メダルに手が届いていたわけです。
惜しい!実に悔やまれる大失敗でした。
キス&クライにいる時点ではハビー自身は何が起きたのか分からない様子でしたね。
この状況で最後に跳ぶことができたトリプルジャンプはTかLzの2種類。
あるいはダブルジャンプに留めなければいけなかった、というわけです。
(ハビーが跳べるクワドの片方、4SでもOKですが、それは常識的に無理w)

フィギュア選手は演技しながらこんな難しいことを頭もフル回転させながら要素をこなしているんです。
難しい競技です。


その2
フリー1位(総合1位)の羽生結弦(以下ゆづ)の3連続コンボのサードジャンプがなくなっちゃった?の巻。

資料ブレードの構造を参考に。

これはハビーの時よりは単純。
#9の要素、予定では3Lz+1Lo+3Sのはずでした。

ゆづはセカンドの1LoをLBIで着氷した際、右足も着いてしまったんですね。
そのためサードの3Sを跳んだものの、「跳び直した」と判断され、
3Lz+1LoのSEQ扱いでサードの3Sがキックアウトされてしまったわけです。
でもこれは下手したらサードジャンプの3Sをソロジャンプと判断される可能性もあった。
そうなっていたら#10の3Lzが9つ目のジャンプとなってしまいノーカウントとなり、
(GOE抜きで考えて)3Lzと3Sの基礎点(どちらも後半ジャンプで1.1倍)の差、3.96を失うことになっていました。

総合ではチャンとの差は4.47あったからそれでも何とかチャンに細かいミスが出て
逃げ切りという結果にはなりましたが、SP終了時のポイント差は3.93。
ゆづのフリーの得点をチャンが滑走前に知っていたとしたら、チャンの心にもっと余裕が出て
ミスに繋がらなかったかもしれない。危なかったですね。

同じようにセカンドに1Loを挟んだ3連続コンボをパトリック・チャン(要素#6)や
デニス・テン(要素#6)他も組み込んでいます。
チャンはサードジャンプ3Sの予定が2Sになってしまいましたが。

このコンボ、セカンドジャンプが1Loとなっていますが、正確には1Loではないのよね。
Loは本来RBO着氷。
ところがこのコンボパターンの1LoはサードジャンプをSにするための繋ぎのジャンプ。
Sの踏切エッジはLBIなのでLBI着氷となります。
数年前まではハーフループとしてステップの1つとしてカウントされ、
この構成のジャンプはSEQと見なされ、70%の得点しか貰えませんでした。

セカンドが1Lo、サードに3Sというコンボを跳ぶ選手が増えたなーと思ったら、ルール改正されていたのでした。
3連続コンボと言えばセカンドとサードに2Tor2Loというパターンが多かった。
これだとセカンド+サードの基礎点は2.8~3.6。1Lo+3Sだと基礎点4.7。
こちらの方が基礎点が上がるんですねー。

セカンドに3Tor3Loを跳べればそちらの方が基礎点は上なのですが、
セカンドに3Loを跳べる選手は男子でも少数という難しいコンボです。
それなら3T+ダブルジャンプにした方がいいかと思いきや、今や4回転時代です。
一部の選手を除いて4Tを跳ぶ選手が多い。何故ならTは一番易しいとされるジャンプだから。
しかし、もしも4Tをミスして3Tになってしまった場合、コンボに3Tを組み込んだ構成にしていると
ザヤックルールに抵触する可能性が高まってしまいます。

すると前述したように、演技中に次は何を跳んだらいいか、という方に意識を働かせなければならないのです。
勿論ミスした時のリカバリーも練習はしているはずですが、不安要素は少ないに越したことはありませんよね。


その3
フリー11位(総合9位)アメリカのジェイソン・ブラウンの2A、今フェイントかけたよね?wの巻

#9の要素に2Aを跳ぶ予定だったブラウン、タイミングを掴みそこねたのか、
一度フリーレッグを振り上げる素振りを見せたのに跳ばず、改めて2Aを決めました。が!

プロトコル#9にAとあり得点は0になっています。
跳びそこないAをジャンプ要素の一つとして判断されてしまったのですね。
軸足が氷面から離れてもいないし、勿論半回転もしていない。得点は0です。
その後に跳んだ2Aはしっかりカウントされて得点も貰ってるからいいんじゃない?と思いきや!

ここでまたまたザヤックルールの登場です。
#13に跳んだ3Loが9回目のジャンプと取られてしまい、キックアウト、得点0です。
基礎点5.61(これも後半ジャンプで1.1倍)を失ってしまいました。
この5.61を総合得点に足すと順位を一つ上げて8位入賞していました。
ちなみに入賞者は賞状が授与され、入賞者名簿にその名が記録されます。
8位と9位じゃ大違い!これも痛いミスでしたねー。

とこういうことを長々と書き綴ったのは自分の頭の中を整理するため。
読んでくれる人がいるとは思えないけど、ちょっとスッキリ。
男子シングルについては複雑な思いが入り乱れていましたが、
演技を見直したりプロトコルを見ながら思いを呟くにつれ、時間が経つにつれ、胃の腑に落ちてきました。

今は…やっぱり高橋クンのことが悔しかったのと心配なのと世界選手権どうするのかな、という
思いは残っていますが、足を治すことに専念してもらいたいな、と。
本音を言えば小塚クンもワールドに出場させてあげたい、という思いもありますし。
だって二人ともそれぞれに素晴らしい演技を見せてくれるから!
そしてできれば高橋クンの身体が万全な状態になったらまた感動できる演技を見せてほしいな、
というのが率直な気持ちです。
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テーマ : フィギュアスケート ジャンル : スポーツ

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